平成25年2月28日、日赤会館会議室で平成25年第1回通常総会が開催され、議決事項として平成24年度補正予算、平成25年度事業計画ならびに各会計予算等16件がいずれも可決承認された。
開会にあたり、本会の中芝理事長が「社会保障と税の一体改革により、国保制度のあり方が検討されるなど、大きな変革期を迎える中、主要業務である診療報酬の審査の質の向上を一層図るとともに、国保総合システム等の効率的な運用により各種共同処理業務を適正かつ円滑に実施できるよう、万全を期すなど、保険者の共同体としての使命を積極的に果たしていきたい」と挨拶した。
来賓として出席した県健康推進課の田又課長は「連合会と連携を図りながら市町村国保への支援を行い、県民の皆さまが安心して医療を受けられるよう、保険制度の安定充実に努めたい」と挨拶した。
その後、本会の中村常務理事が情勢報告を行い「診療報酬審査委員会との連携のもとに審査事務共助を強化し、審査の質の向上に努めるなど、各事業を効率的かつ効果的に推進し、国保連合会の使命である保険者の共同目的に向け、精進していく」との方針を示した。
議事は保険者の慎重なる審議の結果、すべて原案のとおり可決された。
平成25年2月4日、ホテルアバローム紀の国で平成24年度国民健康保険運営協議会会長会議が開催され、講師に厚生労働省国民健康保険課長の中村博治氏を招き「国民健康保険を巡る現状と課題」と題した講演等が行われた。
中村氏は、まず社会保障を取り巻く状況について言及し、社会保障・税の一体改革で目指す将来像について説明した。次に、市町村国保の現状について、財政基盤が脆弱であることを取り上げ「低所得者に対する保険料軽減の対象世帯を拡大し、財政支援を強化していくことが大切である」と今後の方向性について示した。
神戸市より、野々村久実枝氏、西修氏を講師に招き、平成25年2月7日、市町村保健師研究発表会が開催された。
野々村氏は、阪神・淡路大震災での経験を踏まえ、大規模災害時における保健活動について講演を行い、日ごろから、災害時の活動に生かせるような保健活動を行っていくことが大切であると述べた。
西氏からは『クロスロード』という災害対応カードを用いたゲームの紹介があり、参加者は、カードに書かれた事例について意見交換を行うことで、様々な価値観の存在に気づくことができ、より一層保健師間の交流を深めることができた。