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喫煙と健康

喫煙はメタボリックシンドロームを助長し、がんも呼ぶ

タバコを吸うと、ニコチンの作用によって血管が収縮し、血流が悪化します。その結果、血圧が上がり血管に負担がかかって動脈硬化が進行します。
また、タバコの煙は約40種類の発がん物質を含み、喫煙は多くのがんの誘因になっています。なかでも肺がんの発生に深く関わっていることがあきらかになっています。

禁煙の効果
1日血圧や脈拍が正常値近くまで下がる。手足の温度が上がる。血液中の酸素濃度が正常値まで上がる。
2~3日嗅覚と味覚が戻り始める。ニコチンが体から完全に抜ける。呼吸がらくになる。
2~3週間歩行がらくになる。心臓・肺機能の改善
1~9ヵ月せき、疲れやすさが改善する。
5年肺がんになる確率が半分に減る。
10年肺がん死亡率が非喫煙者とほぼ同じになる。
咽頭がん、食道がんになる確率が減る。

参考資料:アメリカ肺がん協会パンフレット

タバコを吸うとメタボになりやすい

タバコを吸うとメタボリックシンドロームを発症するリスクが高まります。メタボリックシンドロームの原因として、過食や身体活動不足がまず頭に浮かびますが、喫煙も脂質代謝や糖代謝への影響などを介してメタボリックシンドロームの発症リスクを高めます。

タバコの害は吸わない人にも

タバコを吸わない人でも煙を吸わされる(受動喫煙)ことで健康被害を受けます。夫に喫煙習慣があれば、タバコを吸わなくても妻の肺がんリスクは2倍に高まります。また、親がタバコを吸う家庭の子どもは、肺炎、気管支炎、ぜん息、乳幼児突然死症候群などになりやすいといわれています。